企業が年賀状やお歳暮を見直す理由|年賀状じまいの再考

当ページのリンクには広告が含まれています。
年賀状じまい

日本のビジネス界における年賀状やお歳暮という伝統的な習慣が、変化の波に揉まれています。

私の勤め先でも年賀状やお歳暮の廃止が書かれた文書が、FAXやハガキ文書で届き、ちょいちょい目に触れることが多くなってきました。

この記事では、なぜ多くの企業がこれらの長年の慣習を見直し始めているのか、その背後にある理由と影響に迫り、企業がどのようにして伝統を維持しつつ革新を遂げているのかを解説しています。

目次

企業文化の大転換の理由

年賀状じまい

年賀状やお歳暮の習慣は、ビジネス関係の維持と強化のための重要な手段でした。

しかし、現代のビジネス界では、環境負荷の問題やデジタル化とグローバル化の波により大きな変革期を迎えています。

これまでの伝統的なビジネスマナーは、時代の変化とともに見直しされてきています。

伝統的な挨拶習慣|「虚礼廃止」で見直しが進む

「虚礼廃止」とは、形だけで意味のない儀礼はやめるという意味の表現です。

年賀状やお中元、お歳暮といった「儀礼」がそれにあたります。
(まだ伝統的な儀礼はいくつかありますがここでは省略します)

伝統的な挨拶習慣
年賀状、暑中見舞いはがき

メールやSNSへと時代とともに、情報のやりとりは早く効率的なものに移り変わっています。

お歳暮、お中元といった贈り物

企業は顧客とのコミュニケーションを重視するようになり、贈り物の必要性が低下してきています。

このようにビジネスマナーは、企業文化の大転換を意味しています。時代の流れと共に年賀状の「虚礼廃止」は、今後も進んでいくと思われます。

年始の挨拶はSNSとメール

年賀状じまいの意思表示

私の勤め先でも再考し、年賀状じまいをすることになりました。

相手先に失礼のないように今回までは年賀状を送ります。
ただ今回の年賀状の内容には新年のご挨拶と「虚礼廃止」のお知らせ文を追記し作成しました。

年賀状「虚礼廃止」の文例

(文例)
新年おめでとうございます
昨年中は格別のご厚情にあずかり心より御礼申し上げます
輝かしい新年を迎え 皆様のご健康とご繁栄を心よりお祈り申し上げます

この度弊社では 年賀状によるご挨拶を本年度を最後に控えさせていただくこととなりました
近年のデジタル環境への移行や 環境問題の高まり等も鑑み 本年20〇〇年を一つの区切りとして 来年よりどなた様にも年賀状でのご挨拶を控えさせていただくことと致します
何卒ご理解賜りますようよろしくお願い申し上げます

事前に文書でお知らせ「虚礼廃止」の文例

(文例)
年賀状によるご挨拶の廃止について
拝啓 時下ますますご清祥のこととお慶び申し上げます
年の瀬も押し迫り、ご多忙のことと存じます

近年のデジタル環境へのの移行や、環境問題の高まり等も鑑み、本年の状況下をを一つの区切りとして、来年20〇〇年よりすべてのお取引様に対し、年賀状でのご挨拶をを控えさせていただくことと致しました
事情ご賢察のうえ、何卒ご理解賜りますよう謹んでお願い申し上げます。
略儀ながら書中をもちましてのご挨拶となりますが、今後とも変わらぬご厚情を賜りますようお願い申し上げます 敬具

ビジネスシーンで消えゆくお中元、お歳暮

日本のビジネス文化では長い間、お中元やお歳暮といった季節の挨拶が重要な役割を果たしてきました。

これらの習慣は、ビジネス関係を構築し、維持する上での礼儀とされ、多くの企業にとって年間行事の一部となっていました。

しかし、デジタル時代の到来とともに、これらの習慣は徐々に姿を消しつつあります

事前「企業間」でお知らせ文例

「今後はお気遣いないように」との文面を入れて、次回よりお中元もしくはお歳暮を辞退させていただく旨を伝えます。

その際、「今後も変わらぬお付き合いはお願いしたい」という文面を付け加えれば、相手の厚意に感謝していることも伝えられます。

(文例)
虚礼廃止のお知らせ
拝啓 時下ますますご清栄のこととお喜び申し上げます
平素は格別のご高配を賜り厚くお礼申し上げます

このたび弊社では、お歳暮(お中元等)の取引先様からのご贈答はご辞退させていただく所存でございます。皆様におかれましてはお中元・お歳暮等のお心遣いはご無用に願いたく存じます。ご厚意をいただきながら甚だ心苦しいのですが、何卒ご理解の程よろしくお願い申し上げます。今後とも変わらぬお付き合いのほどよろしくお願いいたします。

末筆となりましたが、貴社の益々のご繁栄と皆様のご健闘をお祈りしております。  敬具

新しい挨拶方法へ

年賀状じまい

SNS、メール、LINE「スマートねんが」

伝統的な挨拶方法、紙の挨拶状や季節の贈り物などは、長らくビジネス関係の礼儀として重視されてきましたが、新年のあいさつはSNSやメールなどでする人が増え、その分だけ紙の年賀状(郵便はがきや私製はがき)が減ってきています。

まとめ

この記事では、デジタル化の進展とグローバル化の影響により、企業が伝統的なビジネスマナー、特に年賀状とお歳暮の送付を見直している理由に焦点を当てました。

ビジネスマナーの進化が、効率性、環境意識、多様性への対応などの観点からこれからも進行していくと考えられます。

余談ですが、私個人としては毎年元旦になると、郵便ポストに年賀状が入っているのがワクワクする派なので、伝統的な紙の年賀状じまいは完全には移行しないでほしいなというのが本音です … 余談でした。

この記事が少しでもお役に立てれば幸いです。

  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次